サビ猫のクロ
のらのわ耕舎には同居人が一人 正しくは一匹居ます。
サビ猫のクロと申します。
決して飼っているわけではなく同居です。
クロさんはのらのわにこの夏、鶏がやってきた直後に来てくれました。
その夏の日の朝は突然やってきました。
朝、鶏さん皆元気かな?
圧死(若いうちは皆で部屋の片隅に集まる習性がある)してへんかな?
なんて思いながら鶏舎へいってみると、
あれ?
れれれ?
なんか来てる?!
細かい備品が散乱していて、飼料の中ではダントツに高い魚粉と酵母の袋が食い荒らされてる!
こんちきしょー!イタチか野良犬か!
許さーん!と思ったその直後、部屋の隅でミーと鳴く声…。
ヤッター!ニャンコやー!
ボルテージは一気に上がります。
ニャンコを見たい僕は下手くそな鳴き真似で猫を誘い出します。
部屋の隅に一匹の三毛猫を発見。
そうか〜お前か〜。なんて可愛いんや〜。
なんて、さっきまでの怒りは何処へやら。
多分、親猫がこの仔のために魚粉と酵母の袋を開けて、達者でなっ。といったとこかな等と考えながら、持ってたオニギリを摘まんであげると食べる食べる。
あっという間に完食する姿を見て、もうお前はうちの子や!と勝手に決めるあたり自らの単純さに感動し、さっ、仕事しよかと動きはじめた その時、またミーと鳴く声!
なーにー?!まだおるんか?!
今度は何処の仔や!と、また下手な鳴き真似で猫を誘い出すと、今度はサビ色の仔猫が!
うーん、可愛い!
お前もうちくるか?!
なんて勝手なことを思ってみるものの、この仔は全然なつかずに一定の距離を保とうとしていました。
それでも時間が経つにつれ、三毛猫と同様とても人懐こい面を見せるようになりました。
残念ながら三毛猫のシロは、旅に出てしまいましたが、サビ猫のクロは今 膝の上で寝ています。